中国の大学から届いた学生と先生の声

「日本語精読教材『日本』」 1995年1月 約80大学に、約3,500冊寄贈

内容= 「日本の四季」、「伝統のスポーツ」、「伝統芸能」、「日本の昔話」、「源氏物語」、「日本の国土」、「日本の歴史」、「日本経済」、「政治の仕組み」、「年金制度」、「日本人の生活と文化」など50項目。(206頁。ルビ付)
◇王健宜教授(南開大学・天津市)の「言葉の読み方」「文の構成法」など付

『中国の学生』

鐘 響(烏魯木斉<ウルムチ>職業大学。新彊・維吾爾<ウイグル>自治区烏魯木斉);  ~新疆と日本の〝虹の架け橋〟~
 日本人教師の石村日満子先生が、「日本語精読教材【日本】」をクラス全員33人に一冊ずつ渡して下さいました。そして、『この本は以前、朝日新聞社に勤めておられた大森和夫先生と大森弘子先生がへんさんされたのです。みなさん大切にしてください』とおっしゃいました。【日本】を編集した動機と経過をお話されました。私は心を強く打たれました。先生ご夫妻は中日友好と交流の面で力を尽くされて、そのお陰で私たちはこんな素晴らしい、よい教材を得られました。
 今使っている「日本概況」という教科書は内容がとても古いです。【日本】は、内容がとても豊富で、日本の政治や生活習慣や風俗や文学などが含まれています。日本を知る上で大変役立ちます。みんな、“いい教科書だなぁ”と思わず言いました。素晴らしい文章を読む度に新しい収穫が得られます。
 中国と日本は昔から一衣帯水の隣国と言われていますが、本当には感じられませんでした。新疆は我が国の西北に位置し、日本と一番遠い省区です。地図を見るたびに新疆に住んでいる私は一衣帯水という言い方を正しくないと思いました。しかし、『日本』という教材を手にした時、この距離感が突然消えました。『日本』が内陸の新疆と遠い日本の間に虹の橋をかけているようです。【日本】はほかの学生が使うので、卒業の時に返さなければならないです。ある人はコピーをし、ある人は書き写しました。文章を読むたびに、感謝の気持ちが深くなります。

【南開大学(天津市)】
劉沂虹 ~時代感や新鮮さに溢れた教材~

 【日本】という精読教材に初めて出合った時、内容を見ただけで、すごく興味が湧いてきました。今まで手にした教材と違って、時代感や新鮮さに溢れたものばかりで、読み始めると、置きたくなくなります。言葉の解説から風土、人情、民話から政治制度まで、ほかの本とは比べ物にならないほど内容が豊富です。日本に関する沢山の瑞々しい知識の盛られた本を食べて、日本に関する栄養をもっとつけたいと思います。

金慧順 ~空白を埋める手引書~
私達は中国で9年近く日本語を習っていても、表面的な発音とか日常会話だけで、実質的な日本人の考え方や、文化については空白の状態でした。この空白を埋める役割をしてくれたのが「日本語精読教材【日本】」です。日本理解の良き手引書、楽しい教材です。

肖 平 ~楽しい日本の旅~
現実社会についての評論や言葉づかいのまとめや文学作品の紹介など色々あり、【日本】を開いたら、日本の楽しい旅をしていると感じます。

曲暁雲 ~沢山の日本の知識や常識~
日本から紫の表紙の「日本語精読教材【日本】」を頂き、春の息吹きが立ち昇ってくる感じがします。私達に沢山の日本に関する知識や常識を提供してくれました。大森先生ご夫妻及び王健宜先生が中国と日本とに離れてこの本を完成されたと思うと私達は先生方の貴重な時間と労力を無駄にしないよう、中日友好のために励み、努力します。本当に感謝致します。